2019年03月25日

愛おしき愚かな人間たち 「プラトーノフ」


platonov.jpg森新太郎さんがチェーホフの作品を演出するシリーズの第1作に選んだのは、チェーホフが18歳の時に書いて死後発見されたと言われる幻の戯曲。
原作通りに上演すれば9時間に及ぶということであまり上演される機会のない作品なのだとか。
「かもめ」をはじめチェーホフの作品は何本も観ていますが、この作品は初見でした。


森新太郎 チェーホフシリーズ 第1弾
「プラトーノフ」
作: アントン・チェーホフ
翻訳: 目黒条
脚色: デイヴィッド・ヘア
演出: 森新太郎
美術: 二村周作
出演: 藤原竜也  高岡早紀  比嘉愛未  前田亜季  中別府葵  近藤公園  
尾関陸  小林正寛  佐藤誓  石田圭祐  浅利陽介  神保悟志  西岡德馬

2019年3月21日(木) 12:00pm シアター・ドラマシティ 1列上手
(上演時間: 2時間50分/休憩 15分)



物語の舞台は19世紀末のロシア。
将軍の未亡人アンナ(高岡早紀)の屋敷にはさまざまな人が集まってきます。その中にはアンナに恋心を抱くポルフィリ(神保悟志)などもいましたが、アンナが秘かに想いを寄せるのは妻子ある小学校教師プラトーノフ(藤原竜也)でした。プラトーノフの妻サーシャ(前田亜季)の弟で医者のニコライ(浅利陽介)が恋焦がれる大学生のマリヤ(中別府葵)もプラトーノフに惹かれていて、アンナの義理の息子セルゲイ(近藤公園)が結婚したばかりの新妻ソフィア(比嘉愛未)までもプラトーノフのかつての恋人でした。

喜劇色の強くアハハと笑わせながら、愛やお金といった欲望とままならない現実に翻弄される人間の悲哀がじわじわ心に染み入ってくる作品。
妻に安心感を求めながら周りの女たちにもなびくクズ男と自意識が強く身勝手な女たち。
愚かな人間の業が何とも愛おしい。
藤原竜也くんのまたひと皮むけたような破滅男っぷりが突き抜けていました。


続きがあります
posted by スキップ at 23:27| Comment(0) | 演劇・ミュージカル | 更新情報をチェックする