
4年目となる今年は昨年に続いて鶴屋南北の戯曲に挑戦。
「夏祭浪花鑑」の書き替え狂言。南北はこれをもとに「四谷怪談」を書いたのだとか。
第四回あべの歌舞伎 「晴の会」
「謎帯一寸徳兵衛」 (なぞのおびちょっととくべえ)
作: 四世鶴屋南北/改訂: 亀屋東斎
監修: 片岡仁左衛門 岡秀太郎
演出: 山村友五郎
出演: 片岡松十郎 片岡千壽 片岡千次郎
片岡佑次郎 片岡りき彌 片岡當吉郎
片岡當史弥 中村翫政 片岡當十郎
2018年8月5日(日) 11:00am 近鉄アート館 Cブロック1列
(上演時間: 2時間55分/幕間 20分・20分)
物語の筋は概ね「四谷怪談」で、登場人物が「夏祭浪花鑑」といった趣き。
主役は団七(松十郎)ですが「夏祭」での血の気の多い正義感ではなく、人物、やらかすことはまんま民谷伊右衛門。
芸妓のお辰(千壽)に惚れていますが、お辰が徳兵衛(千次郎)と結婚したため、顔がそっくりなお梶(千壽二役)を嫁にしますが・・・という筋立ての中に、団七がお梶さんの父・玉島兵太夫を殺す、蚊帳をお梶さんごとひっぱる、お梶さんが毒を盛られる、などの「四谷怪談」の場面や、団七・徳兵衛の争いの間にお辰が屏風を持って割って入ったりという「夏祭」の場面などが綯い交ぜに随所に散りばめられています。
いや~、これ、おもしろかったです。
松竹座あたりの本興行でも十分できそう。
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