2018年02月12日

私が望むのは 選んだ道行くこと 「マタ・ハリ」


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日の出を見ながら、戦争が終わったら何がしたいか語り合う2人。
「私はじっとしていたい」と言うマタ・ハリ。
「小さなカフェを買って、夜じゅう踊って、昼じゅう寝て・・・」
朝陽に顔を輝かせながら歌うマタとアルマン。
新しい太陽とともに訪れた朝が幸福感に満ちていればいるほど、この後2人が辿る運命が切ない。


ミュージカル 「マタ・ハリ」
脚本: アイヴァン・メンチェル
作曲: フランク・ワイルドホーン
歌詞: ジャック・マーフィー
オリジナル編曲・オーケストレーション: ジェイソン・ホーランド
美術: 堀尾幸男   照明: リック・フィッシャー
訳詞・翻訳・演出: 石丸さち子
出演: 柚希礼音  加藤和樹  佐藤隆紀  東啓介
西川大貴  百名ヒロキ  栗原英雄  和音美桜  福井晶一 ほか

2018年1月22日(月) 1:00pm 梅田芸術劇場メインホール 1階6列(3列目)下手/
1月28日(日) 12:00pm 2階6列センター
2月8日(木) 5:00pm 東京国際フォーラム ホールC 1階8列(4列目)上手
(上演時間: 3時間/休憩 25分)



物語の舞台は1917年 第一次世界大戦中のヨーロッパ。
オリエンタルな魅力と力強く美しいダンスで人々の心をとらえていたダンサー マタ・ハリ(柚希礼音)は、戦時下であっても国境を越えて活動する自由を手にしていました。そこに目をつけたフランス諜報局のラドゥー大佐(加藤和樹/佐藤隆紀)はマタ・ハリの秘密を暴くと脅迫して彼女にフランスのスパイとなることを強要します。同じ頃、マタ・ハリは戦闘機のパイロット アルマン(東啓介/加藤和樹)と出会い、心を通い合わせるようになります・・・。


2016年に韓国で初演されたミュージカルの日本初演。
第一次世界大戦期に実在した女スパイ(と言われた)マタ・ハリの半生を描いた作品です。
とはいうものの、時代背景や政治的な駆け引きといったもののは希薄で、史実をかなりフィクションで脚色されたマタ・ハリの愛と生きざまの物語になっています。

マタ・ハリが危険を顧みずスパイになることを承諾する心情が、♪戻らない 戻れない あの時には~ とマタ・ハリが歌う(柚希さん熱唱!)「わたしは戻らない」の1曲だけに集約されていてその心情の変化がわかりづらかったり、アルマンがマタ・ハリに近づく方法が「中学生か!」だったり(いや、私も騙されたけれども)、そのアルマンがマタ・ハリの裁判にいきなり戻ってくる(どうやって?ドイツから?!)・・・など脚本的に粗さも散見されますが、大きな時代のうねりの中で翻弄されながら、凛と前を向いて進むマタ・ハリの懸命な生き方に惹き込まれ、ワイルドホーンさんのドラマチックな楽曲の数々はとても聴き応えありました。


続きがあります
posted by スキップ at 22:11| Comment(0) | 演劇・ミュージカル | 更新情報をチェックする