2017年05月30日

11年の時を経ても色褪せない 蜷川幸雄シアター 「間違いの喜劇」


ninagawatheater.jpg蜷川幸雄さんの演出作品を映画館で上映するという一周忌追悼企画 「蜷川幸雄シアター」
ラインアップされたのは、このフライヤーにあるとおり、

「ジュリアス・シーザー」
「身毒丸 復活」
「間違いの喜劇」
「ヴェニスの商人」

の4作品(いずれも舞台を観ていて、それぞれのタイトルを感想とリンクしました)。

スクリーンでも全部観てみたいところですが、4週間限定、週替りということでなかなかそうもいかず。
でもこの作品だけは何としても観たいと思っていました。


蜷川幸雄シアター 第3弾
「間違いの喜劇」
作: ウィリアム・シェイクスピア
翻訳: 松岡和子
演出: 蜷川幸雄
出演: 小栗旬  高橋洋  内田滋  月川悠貴  鶴見辰吾  
吉田鋼太郎  瑳川哲朗 ほか

2017年5月27日(土) 12:35pm なんばパークスシネマ シアター11
(上映時間 117分/2006年2月 彩の国さいたま芸術劇場にて収録)



物語: シラクサの商人イジーオン(吉田鋼太郎)は、敵地エフェソスに侵入した罪で逮捕され、死刑を言い渡されます。イジーオンには双子の息子アンティフォラス(小栗旬2役)と同じく双子の召使いドローミオ(高橋洋2役)がいましたが、数年前に嵐に巻き込まれて妻のエミリア(鶴見辰吾)と両方の双子の兄の行方がわからなくなっていました。ちょうどその頃、兄探しの旅をしていた弟たちもエフェソスにたどり着きます。この街には彼らの兄も妻のエイドリアーナ(内田滋)、その妹のルシアーナ(月川悠貴)とともに暮らしていて・・・。


「彩の国シェイクスピア・シリーズ」は、昨年蜷川さんが亡くなるまでに32作品上演されました。
そのうち7作品(特別版の「ロミオとジュリエット」を加えたら8作品)が男性のみで演じたオールメール。
中でもこの「間違いの喜劇」は不動の my best オールメールです。


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2017年05月29日

6時間! 木ノ下歌舞伎 「東海道四谷怪談 -通し上演-」


kinokabuyotsuya.jpg「東海道四谷怪談」は木ノ下歌舞伎旗揚げ公演の演目。
2006年に抜粋上演、2013年には通し上演を行っているそうですが、どちらも観ていません。

今回「木ノ下“大”歌舞伎」として再演が発表され、しかも、長らく木ノ下裕一さんとタッグを組んできた杉原邦生さんが木ノ下歌舞伎を離れることとなってこれが最後の演出作品・・・ということで、是非とも観なくては、と思っていました。


木ノ下歌舞伎
「東海道四谷怪談 -通し上演-」
一幕: 浅草境内の場/地獄宿の場/浅草裏田圃の場
二幕: 伊右衛門浪宅の場/伊藤家屋敷の場/元の伊右衛門浪宅の場/十万坪隠亡堀の場
三幕: 深川三角屋敷の場/小塩田隠れ家の場/元の三角屋敷の場/夢の場/蛇山庵室の場
作:鶴屋南北
監修・補綴: 木ノ下裕一
演出: 杉原邦生
出演: 亀島一徳  黒岩三佳  箱田暁史  土居志央梨  田中佑弥  
中川晴樹  小沢道成  緑川史絵  松田弘子  森田真和 ほか

2017年5月21日(日) 11:00am 京都芸術劇場春秋座 1階5列(3列目)センター
(上演時間 6時間15分)




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ロビーには2006年からの木ノ下歌舞伎の10年を全作品のチラシでたどる展示も。



「崖っぷちギリギリのところにいる人々の"生"が、とにかく悲しく見える『四谷怪談』にしたい」と木ノ下さん。
「様々なカタチの愛情が交錯する、"愛の物語としての『四谷怪談』"にしたい」と杉原さん。
お二人の意図がそのまま映し出されていて、「怪談」というより生身の人間の物語という香りの「四谷怪談」。
お岩さんの悲劇や怨みだけがクローズアップされる訳ではなく、出演者で特に知っている役者さんがいないせいもあってか、「群像劇」の色濃い印象でした。
つまり、お岩と伊右衛門の物語であり、お袖と直助と与茂七の物語であり、小仏小平の物語であり、塩冶浪人や高家の人々の物語であり、それを取り巻く人々の生き様の物語。


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2017年05月28日

京町堀 莉玖 再び


rikyu03.jpg3月に学生時代の友人と訪れて全員とても気に入ったお店。早速再訪です。
基本的にお気に入りのお店には繰り返し行く方ですが、こんなに短期間に続けて行くのは初めて。
今回は友人のバースデイお祝いも兼ねて。


京町堀 莉玖 (りきゅう)
大阪市西区京町堀1-7-12
tel: 06-6450-8301

お店の基本情報は前回のレポ(こちら)で。

2度目の今回も、やっぱりとてもおいしかったです。
厳選された素材の良さを活かしつつ丁寧に料理されたお皿の数々。



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こちらは八寸。
青紅葉が散らされて、季節感たっぷり。
一つひとつのお料理がとてもおいしくて、この一皿だけで満足感ハンパない。



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2017年05月26日

團菊祭五月大歌舞伎 昼の部


kabukiza20175.jpg今年の團菊祭は七世尾上梅幸 二十三回忌ならびに十七世市村羽左衛門 十七回忌の追善公演。

加えて、初代坂東楽善、九代目坂東彦三郎、三代目坂東亀蔵の襲名披露と彦三郎さんのご長男「倅マン」こと侑汰くんが亀三郎を名乗っての初舞台。
さらには、尾上菊五郎さんお孫さんであり寺島しのぶさんのご長男 眞秀くんの初お目見得と、話題も見どころも満載です。


團菊祭五月大歌舞伎 昼の部
七世  尾上梅幸   二十三回忌
十七世 市村羽左衛門 十七回忌   追善

2017年5月20日(土) 11:00am 歌舞伎座 3階5列センター
(上演時間 4時間17分)



一、初代坂東楽善 九代目坂東彦三郎 三代目坂東亀蔵 襲名披露狂言
  梶原平三誉石切  鶴ヶ岡八幡社頭の場
出演: 坂東彦三郎  坂東亀蔵  尾上松緑  尾上菊之助  坂東巳之助  
尾上右近  市川團蔵  坂東楽善 ほか


昼の部の襲名披露狂言。
「石切梶原」自体は何度も観た演目ですが、初役で梶原平三景時を演じる彦三郎さんをはじめ、楽善さん、亀蔵さん親子3人でこの演目を観るのはもちろん初めてですし、この先また観られることがあるのか、と考えたらとても感慨深いものがありました。

「石切梶原」といえば、幸四郎さんや吉右衛門さんのイメージが強くて、彦三郎さんはそれに比べたらずい分若くて小粒感はあるものの、定評のある朗々とした美声を響かせ、キレのよい所作で颯爽とした武者ぶりでした。
一つひとつをきっちりと演じていて、楷書の演技という印象でしたが、そこにゆとりや遊びを入れることができるようになるのが今後の課題でしょうか。台詞についても、ずーっといい声なので、もう少し緩急があればな、とつい欲張ってしまいます。


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2017年05月24日

市川染五郎 世界最速の飛六方相勤め申し候  「氷艶2017 -破沙羅-」


hyoen2017.jpg

「ディズニー・オン・アイス」があるなら「歌舞伎・オン・アイス」があったっていいじゃないか!という市川染五郎さんの妄想が現実のものとなった「氷艶」。
2009年3月のブログにご本人がチケットデザインつきで書いていらっしゃいますが、この時点で「5年以上前に考えた」とおっしゃっていますので、実に構想(というか妄想)13年。

「歌舞伎とフィギュアスケートの饗宴」という言葉だけでは言い表すことのできないスケール感のある極上のエンターテインメントが目の前に繰り広げられました。
千穐楽カーテンコールで染五郎さんが「すごい人が集まって、すごい無理なことをするとすごいものができあがる」とおっしゃったそうですが、まさにそれ。
ずっと口をあんぐり開けて観ているような感じで心震わされっ放しで、終演後は胸がいっぱいになりました。


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「氷艶 HYOEN 2017 -破沙羅-」
脚本:  戸部和久
演出: 市川染五郎
振付・監修:  尾上菊之丞
振付:  宮本賢二
振付: 東京ゲゲゲイ
音楽監督: 仙波清彦
演奏: DRUM TAO
映像演出: teamLab
アーティスティックコンサルタント:  VOGUE JAPAN
出演: 市川染五郎  髙橋大輔  荒川静香  市川笑也  澤村宗之助  大谷廣太郎  
中村亀鶴  鈴木明子  織田信成  浅田舞  村上佳菜子  佐々木彰生  大島淳  
蝦名秀太  鈴木誠  中村蝶紫  澤村國矢  片岡松十郎  中村かなめ ほか

2017年5月20日(土) 5:00pm 国立代々木競技場第一体育館 
アリーナ 北Cブロック3列センター  (上演時間 2時間35分)



女神(荒川静香)が少年に見せる夢物語。
はるか遠い昔、神代の時代。
天からこの地に天下った瓊瓊杵尊(ニニギノミコト/織田信成)の妃として岩長姫(市川笑也)と木花開耶姫(コノハナサクヤヒメ/浅田舞)姉妹がやってきますが、瓊瓊杵尊は木花開耶姫だけを選びます。姉の岩長姫はこれに激怒し、歌舞伎の世界の大敵役の仁木弾正(市川染五郎)を呼び出し、2人に復讐しようとします。一方、瓊瓊杵尊の家来 猿田彦(中村亀鶴)は2人を助けるために武蔵坊弁慶に姿を変え、日本史の英雄である源義経(高橋大輔)を呼び出します。義経は想い人の静御前(鈴木明子)を残して現れ、こうして義経と仁木、時空を超えた「善」と「悪」の闘いが繰り広げられることになります・・・。


hyoen15.jpg  

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会場中央にスケートリンク。
その三方を客席が取り囲み、残り一面には巨大スクリーン。


子どもたちがリンクに出てきてクルクルとスピンしたりジャンプしたりする中、そのスクリーンの頂に淡いゴールドの天女のような衣装に身を包んだ荒川静香さんが現れ、本当に女神そのもののような神々しい佇まいで空中を浮遊しながらリンクへ降り立ち、現役時代と変わらない美しいスケーティングでイナバウアーを見せてくれるプロローグから心奪われて、一気に物語の世界へ。


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2017年05月23日

王道少女マンガ 「王家の紋章」


ouke7.jpg原作は1976年に連載が始まった少女マンガで今も連載中なのだとか。

昨年8月帝国劇場で初演されて大人気で即チケット完売。
初日に2017年の再演が発表されましたが、そんなこと最初から決まっていたに違いないのに勿体ぶらずとっとと発表していればあんなにチケ難にならなかったのでは?・・・というのはさておき、原作を読んだことなくてストーリーも知らず、もちろん初演も観ていないままの参戦です。


ミュージカル 「王家の紋章」
原作: 細川智栄子あんど芙~みん
脚本・作詞・演出: 荻田浩一
作曲・編曲:シルヴェスター・リーヴァイ
音楽監督: 鎮守めぐみ
振付: 原田薫  新上裕也
美術: 二村周作
出演: 浦井健治  新妻聖子  平方元基  伊礼彼方  濱田めぐみ  
山口祐一郎  愛加あゆ  出雲綾  矢田悠祐  木暮真一郎 ほか

2017年5月17日(水) 6:00pm 梅田芸術劇場 1階10列(6列目)下手
(上演時間 2時間55分)



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キャロルとイズミルがダブルキャスト。
ミュージカル俳優さんのことはあまり詳しくないのですが、ワタシ的にこの組合せ一択でした。



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ロビーに展示されていた原画をコラージュしたもの。
こうして見るとイズミル カッコいい。


物語: 考古学好きなアメリカ人の少女キャロル(新妻聖子)はエジプトでピラミッドの発掘調査をしていた時、呪術によって古代エジプトにタイムスリップしてしまいます。そこで若きファラオ メンフィス(浦井健治)やその姉アイシス(濱田めぐみ)に出会ったキャロルは、奴隷扱いされながらもその黄金の髪と白い肌が人々を魅了し、現代から持ち込んだ歴史や医学の知恵を発揮して「ナイルの娘」と巫女のような存在となっていきます。やがてキャロルはメンフィスと愛し合うようになりますが、エジプトと敵対するヒッタイト国の王子イズミル(平方元基)に拉致され・・・。


いわゆるシンデレラストーリーで、舞台はエキゾチックな古代エジプト、衣装含めビジュアルは華やか、王子たちはイケメン、何度もピンチに陥りつつ何とか切り抜ける、と、いかにも少女マンガの王道という設定で、少女(なのか?)読者に長く支持されていることも変わらぬファンがいることもよく理解できます。

キャロルが現代から古代エジプト→現代→古代エジプトと行き来するためのファクターがよくわからない(示されていない)、とか、言葉の問題は?とか、ツッコミどころは多々ありつつも、全くストーリーを知らずに観てもわかりやすく、物語的には楽しんで拝見しました。


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posted by スキップ at 23:17| Comment(2) | TrackBack(0) | 演劇・ミュージカル | 更新情報をチェックする