2017年02月26日

自分に勝とう


tokyom.jpgこの週末は東京へ。
土曜日は歌舞伎座で「猿若祭二月大歌舞伎」を昼夜通しで観て、今日日曜日は東京芸術劇場で「足跡姫」。
いろんな意味で勘三郎さんに思いを馳せた心に残る2日間となりました。

舞台を楽しんだのはもちろん、友人と会っておしゃべりに花を咲かせ、おいしいものを食べ、歌舞伎座では日ごろTwitterを通じて交流させていただいている方々とお目にかかり、いつものことながら楽しく充実した遠征でした。

今日は快晴の下、東京マラソンが開催されていました。
長年東京に通っていますが、東京マラソンの日に遭遇したのは初めてでした。
銀座でブランチしたのですが、ちょうどその場所に向かう途中、銀座通りを歩いている時に、まずは車椅子マラソンの選手が颯爽と駆け抜け、次に男子の先頭集団が次々と走り去って行き、ブランチ終わって帰るころには思い思いのスタイルの市民ランナーが走っているところで、三者三様のランナーを間近に見ることができて、なかなか貴重な経験でした。


画像は東京メトロの通路でいただいた応援用メガホン。
「自分に勝とう」なんて、優柔不断で意志薄弱の私にはご縁のない言葉ですが、ランナーの懸命な姿を見たのをよい機会に、戒めとしてしばらくデスクの横に置いておくことにしました。



さて、この気持ち いつまで続くでしょう のごくらく地獄度 (total 1711 vs 1712 )


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2017年02月24日

松竹座 二月花形歌舞伎 午後の部


hanagata3.jpg hanagata4.jpg

昼夜とも2演目ずつなので通しで観ても疲れ知らずの二月花形歌舞伎。
他に日程が取れなかったこともあって、午前午後一気観です。


大阪松竹座新築開場二十周年記念
二月花形歌舞伎 午後の部
2017年2月19日(日) 3:00pm 松竹座 3階2列センター



ご挨拶

午後の部のご挨拶は中村壱太郎さん。
「歌舞伎が初めてでわかるか不安だわという方はプログラムをお買上げください。イヤホンガイドもあります。」
「一月の芝翫さん襲名披露公演は一等18,000円でしたが、今月は12,000円・・・」と有能なセールスマンぶり。

今月チケット売上げが苦戦している原因の一つは時間設定ではないかなと思っています。
午前の部はともかく、午後の部 15:00開演で18:05終演って宝塚なみ(笑)。
終演時間もっと遅くていいので、開演も17:00位にしていだければ平日でも行きやすいのに。


一、祇園祭礼信仰記 金閣寺
出演: 中村梅枝  中村歌昇  坂東新悟  中村種之助  尾上右近  中村壱太郎  中村又五郎 ほか


物語: 室町幕府執権・松永大膳(又五郎)は天下を狙い、将軍足利義輝を殺害し母の慶寿院(新悟)を金閣寺の二階に幽閉しています。そこへ敵方から降参して来た此下東吉(歌昇)が現れ、大膳の家臣になる事を願い出ます。さらに大膳は、絵師・雪舟の孫で大膳が横恋慕している雪姫(梅枝)も閉じ込め、夫の狩野之介直信(壱太郎)に代わり金閣の天井に龍を描くか、自らの意に従うかを迫ります。その両方を断られ怒った大膳は雪姫を桜の幹に縛り付け、直信の処刑を命じます。悲嘆にくれる雪姫が祖父雪舟の故事を思い出し、降りしきる桜の花びらを集め足で鼠を描くと・・・。


2015年に染五郎さん大膳、七之助さん雪姫、勘九郎さん東吉で観た時の感想(こちら)に「まるで花形歌舞伎のような配役」と書いたものですが、今回はまさにその花形歌舞伎。しかも、「前日、さらに若い浅草歌舞伎観た後だからなおさら。いつか彼らにもこんな日が来ることを願う」と続けていて、そんな日が本当に近づいているのだなぁと感慨深いです。


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2017年02月22日

松竹座 二月花形歌舞伎 午前の部


shochikuza201702.jpg松竹座の二月に花形歌舞伎って何だか久しぶり〜と思って自分のブログ検索したら、2013年以来4年ぶりでした。

昼夜ともに時代物の義太夫狂言+舞踊という組み合わせ。
狂言はいずれも大歌舞伎で観るような重厚な大作で、花形役者さんたちの意欲と精進の成果の見せどころです。


大阪松竹座新築開場二十周年記念
二月花形歌舞伎 午前の部
2017年2月19日(日) 11:00am 松竹座 3階2列センター



ご挨拶

柝が入ると幕前に紋付袴で正座した中村梅枝さん。
よいお声の口上で始まりました。

この日は祇園町総見で、上手下手の桟敷席には春らしい綺麗な色のお着物をお召しの芸妓さん、舞妓さんがズラリと並んでとても華やかだったのですが、「本日は祇園の芸舞妓さんたちが大勢客席に」と紹そのことにもちゃんと触れて、「皆様、幕が開くまではいいですが、幕が開いてからはどうか前を向いて舞台の我々をご覧になってください」と笑いも取って上々。
本当に何をやってもソツなくお上手です。


一、義経千本桜
   渡海屋/大物浦
出演: 尾上松也  中村壱太郎  尾上右近  中村種之助  坂東新悟  中村歌昇 ほか


壇ノ浦で西海に沈んだはずの平知盛(松也)が渡海屋銀平という船宿の主人となって女房お柳(壱太郎)とともに安徳帝をお守りしながら、源義経(新語)一行を待ち伏せし復讐を企てますが、返り討ちに逢い・・・。


若手花形が真っ向から挑んだ碇知盛。
知盛筆頭に、お柳実は典侍の局、義経、弁慶、入江丹蔵、相模五郎・・・それぞれの役が期待以上の出来で、若さと気迫あふれる舞台を見せてくれました。


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2017年02月21日

ソーラン 宙組っ! 「VIVA! FESTA!」


vivafes.jpg

2月4日 初日から2日目に観て以来の宙組。

「王妃の館」の感想は前回書きましたが(こちら)、コメディだし2週間経ってさらにこなれてアドリブも増えているのではないかな、と思いましたが、それほどでもなかった(笑)。
最初から完成度が高かったとも言えます。

ANA貸切公演だったのですが、すべてが解決した後、純矢ちとせさん扮する早見リツ子女史が「早く全日空の便手配しなきゃ」と言ったのが個人的に大ウケ。客席からも笑いと拍手が起こっていました。

という訳で今回はショーの感想を。


宝塚歌劇宙組公演
スーパー・レビュー 「VIVA! FESTA!」
作・演出: 中村暁
出演: 朝夏まなと  実咲凜音  真風涼帆  寿つかさ  純矢ちとせ  愛月ひかる  
桜木みなと  澄輝さやと  蒼羽りく  伶美うらら  和希そら  星風まどか ほか

2017年2月18日(土) 3:00pm 宝塚大劇場 2階5列センター



タイトルにある通り、FESTA=祭りがテーマのショー。
色彩華やかなリオのカーニバルに始まって、世界各地の祭りを巡ります。
いつもたくさんの人たちが舞台上に出ていて、客席降りもあり楽しいショーでした。

リオのカーニバル → ヴァルプルギスの夜 → スペイン牛追い祭り → YOSAKOIソーラン というのが主な祭りの流れですが、韓流アイドル風あり、「祭りと関係なくない?」と思われる場面も挿入されていましたが、全体として楽しく拝見。

今回 宙組は二度とも2階席だったのですが、プロローグの客席降りは2階にも来てくれてテンションあがります(誰なのかはわからないのだが ^^; )
大劇場のショーに必ずしも客席降り必要とは思わない派なのですが、2階が置いてきぼりにならないのはいいよね。
実咲凜音さんのダルマ衣装が一人だけ超ハイレグで目のやり場に困りました(嘘です)。


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2017年02月20日

この波を信じて 雪組 「New Wave! −雪−」


newwavesnow.jpg若手選抜メンバーによるショー 「New Wave!」
2013年 花組からスタートして、月組、宙組、そして今回の雪組と4組目ですが、私はこれが New Wave!デビューでした。


バウ・ショーケース  「New Wave! −雪−」
作・演出: 三木章雄
出演: 月城かなと  永久輝せあ  愛すみれ  叶ゆうり  
諏訪さき  陽向春輝  野々花ひまり  彩みちる  
桜庭舞  眞ノ宮るい  星加梨杏  汐聖風美  
縣千  琴羽りり  優美せりな  望月篤乃  
麻斗海令  彩海せら  有栖妃華  潤花

2017年2月18日(土) 11:00am 宝塚バウホール 6列センター



雪組の主演は、月城かなとさん(95期)と永久輝せあさん(97期)。
各組同世代の若手の中でもトップグループを走っている観のある男役2人ですが、タイプはかなり違っていて、ざっと言えば正統派 ザ・男役な月城さんに対して、フェアリー系の永久輝さんといった感じ。
でも今の若いスターさんはそんなステレオタイプに一括りにできないくらい個性豊か。
2人とも華のある天性のスターではあるものの、私の個人的な印象で言えば、月城さんはきちんと頭で理解してコツコツ積み上げる真面目な秀才タイプ、永久輝さんは自由奔放で直感ひらめき型の天才タイプというイメージ。

それがよく表れていたのが、月城・永久輝・諏訪・縣の4人ですごく練習したというティンバレスというドラムを演奏した時。
1人ずつ演奏するコーナーで、下級生2人に続いて永久輝さんが、「あと4公演」を「あと4日」と言い間違えても「あと4日やりたいくらいですけどね」とすぐリカバリーしたり、ティンパレスと会話したり、アドリブはさんだり、何かとフリーダムなのに対して、「れいこさんも・・」と言われた月城さんが「私はいつも通りきっちりやります」と言って「そういうの(アドリブ的なこと)苦手・・」と小さい声でつけ加えたのを聞いて、「なるほどなぁ」と思ったものです。

そんな2人がほぼ出ずっぱりで大活躍するショー。
客席降りもたっぷりあって、ファンにはたまらなかったのではないかしら。


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2017年02月19日

「お気に召すまま」 キャスト編


asyoulikeit1.jpg柚希礼音さんがロザリンドをやると知った時、最初に思ったことは「ロザリンドって男装もするからちえちゃんにぴったり!でも最後のウエディングドレスどうするんだろ?」ということ。
「しかもストプレって・・・」

でもそんなあれこれはあっさり飛び超えてくれました。
くるくると動く瞳がとても表情豊かでチャーミングなロザリンド。

「お気に召すまま」
作: ウィリアム・シェイクスピア
演出: マイケル・メイヤー
音楽: トム・キャット
翻訳: 小田島雄志
美術: 松井るみ
出演: 柚希礼音  ジュリアン  橋本さとし  横田栄司  伊礼彼方  芋洗坂係長  
平野良  古畑新之  平田薫  入絵加奈子  青山達三  マイコ  小野武彦 ほか


全体の感想はこちら


物語の冒頭、宝塚時代にもここまで明るい金髪は珍しいようなベビーブロンド(メイヤーさんの指示なのだとか)、これまた目の醒めるようなブルーのミニワンピースに白手袋、白タイツで現れた時には少し驚いちゃいましたが、背筋がピンと伸びていて、いかにもお嬢様然とした物腰で、後半の男装のギャニミードとの演じ分けも鮮やか。

「長年培った男役をいかすのではなく、ロザリンドががんばって男の子になる女心を表現したい」とインタビューでおっしゃっていましたが、男役時代の柚希さんを知っているファンにとっては、仕草も声も「あ〜」と思う場面がたくさんありました。
ギャニミードのハットにデニム(脚長ーい)といういでたちは、どこかで見たちえちゃんだし(笑)、フリフリではなく、ソフスティケイトされた雰囲気の大人なウエディングドレスもステキでした。

ロザリンドが男性を演じる時とロザリンド本人とできちんと声を使い分け、ギャニミードの中に時折ホンモノのロザリンドが顔を(声も)出すという細やな演技。
コミカルでキュート。宝塚時代と変わらない輝くオーラはそのままで、本当にずっと観ていたいようなロザリンドでした。


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2017年02月17日

ポップでサイケでロマンチック 「お気に召すまま」


asyoulikeit.jpgブロードウェイミュージカルの演出や映画監督として活躍するマイケル・メイヤーさんの日本初演出作品。
シアタークリエ開場10周年記念として挑むのはシェイクスピア。

「お気に召すまま」は数あるシェイクスピアの名作の中でも好きな戯曲の一つ。
これまでにも何度か観ていますが(こちらこちら)、日本人以外の演出家で観るのは初めてでした。

舞台は1967年のアメリカ。
宮廷はワシントンD.C.の上流社会(政界?)に
アーデンの森は当時ヒッピーの聖地と言われたサンフランシスコのヘイト・アシュベリーに、置き換えられています。

「それってどーなん?」と思いつつも、シェイクスピア好きとしては興味シンシン。
周りを取り巻く共演陣も小野武彦さん、橋本さとしさん、横田栄司さんと豪華。
柚希礼音さん主演でなくても観に行っていたと思います。


「お気に召すまま」
作: ウィリアム・シェイクスピア
演出: マイケル・メイヤー
音楽: トム・キャット
翻訳: 小田島雄志
美術: 松井るみ
出演: 柚希礼音  ジュリアン  橋本さとし  横田栄司  伊礼彼方  芋洗坂係長  
平野良  古畑新之  平田薫  入絵加奈子  青山達三  マイコ  小野武彦 ほか

2017年2月8日(水) 6:30pm シアター・ドラマシティ 17列下手/
2月11日(土) 12:30pm 9列センター/2月12日(日) 12:30pm 6列上手



公爵の娘 ロザリンド(柚希礼音)は父(小野武彦)が弟フレデリック(小野武彦二役)により追放された後も、フレデリックの娘 シーリア(マイコ)と仲良くワシントンで暮らしていましたが、ある日突然フレデリックから追放を命じられます。シーリア、タッチストーン(芋洗坂係長)とともに、危険を避けるために男装してギャニミードと名前も変え、父の住むヘイトアシュベリーを目指します。
一方、レスリングの試合見物に来ていたロザリンドとひと目で恋に落ちたオーランドー(ジュリアン)も、兄 オリヴァー(横田栄司)の嫉妬から命の危険が迫り、召使いのアダム(青山達三)とともにヘイトアシュベリーに辿り着きます。そこでギャニミードと出会ったオーランドーは、男装したロザリンドと気づかず、恋の指南を受けることになります・・・。


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2017年02月15日

鳥匠 いし井


ishii.jpgずーっと行きたいと思っていた焼き鳥屋さん。

店主の石井吉智さんは神戸の和食の名店 紀茂登にいらっしゃった方で、大阪の人気焼き鳥店 あやむ屋を経て、昨年2月にこちらを開店。
ミシュランの星もついて、瞬く間に予約の取り難い人気店となりました。


鳥匠 いし井
大阪市福島区福島2-3-23
tel: 06-4797-1129



JR、阪神の福島駅から歩いて5分位の場所。
大通りを少し入った路地にあって、ちょっと隠れ家っぽい雰囲気。
お店は焼き鳥屋さんというより高級お鮨屋さんか和食店といった端正な佇まい。
檜のL字型カウンター8席と半個室のようなテーブル席が2卓あります。


おまかせコースは
串5本とサラダ、一品、スープというコースと
串が7本になって、一品が三種、ご飯物とデザートがつくコース
の2種類あります。
「少ないコースにしておいて後で追加しよう」ということにして、まんまと追加したよね〜。


IMG_0226.jpg IMG_0227.jpg

食前酒の「稼ぎ頭」
フルーティな白ワインのようでとても飲みやすい純米吟醸酒です。
つき出しは蒸し鳥。
スモークしたハムのような風味もあっておいしい。
器もさり気なくかわいいです。



IMG_0229.jpg

ハーブのサラダ。
手前はプチヴェールを素揚げしたもの。
塩昆布味のようなドレッシングが超美味で、このサラダだけでもおかわりしたいくらい。


ここからのコースはもうオドロキと感動の連続。
最初のささみから絶妙な火入れ加減でふっくらジューシー
上に載せられたわさびも効いてガツンとヤラレました。



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2017年02月14日

誰も成長しない物語 「世界」


sekai.jpg大倉孝二さんが「赤堀雅秋さんのコクーン三部作」とツイートしていらして、「へ?あとの2作って?」と思って調べてみたら、

「殺風景」(2014年)
「大逆走」 (2015年)

でどちらとも観ていました。
そしてその2作品ともに大倉孝二さんもご出演なのね。

前2作のように殺人事件も飛び込み自殺も起こらず、市井の人々の日常を淡々と描いた物語。
本人たちは至って真剣そのものなのに、つい笑ってしまうユーモアを散りばめながら浮き彫りになっていく人間関係や日常の中の非日常。
取り立ててシニカルでも、かといって温かいという訳でもない目線。
赤堀ワールド全開。おもしろかったです。


シアターコクーン・オンレパートリー2017 「世界」
作・演出: 赤堀雅秋
美術: 土岐研一   照明: 杉本公亮
出演: 風間杜夫  梅沢昌代  大倉孝二  青木さやか  早乙女太一  
広瀬アリス  和田正人  福田転球  赤堀雅秋  鈴木砂羽

2017年2月5日(日) 1:00pm 森ノ宮ピロティホール G列下手



舞台上部に横幅いっぱいに陸橋。
そこから見下ろす「世界」は回り舞台になっていて、ある家のダイニングキッチン、スナック、若者一人暮らしのアパート、ラブホテルの4つがくるくる回転しては現れるオープニングがまず秀逸。
さっきスナックにいた人が次に回ってきたときにはアパートに座っていたり、彼らの生きる世界の狭さを印象づけます。
セットはいずれも細部までつくり込まれていて、狭いダイニングキッチンなんて、これでもか、というくらい生活感にあふれていました。

物語の中心はこのダイニングキッチンのある家で暮らす、あまり裕福そうには見えない家族。
足立義男(風間杜夫)は仕事を引退した後もわがままやへりくつを言い、妻(梅沢昌代)から離婚を切り出されています。
工場の跡を継いだ息子の健二(大倉孝二)は妻(青木さやか)がありながら、行きつけのスナックのママ(鈴木砂羽)と不倫中。
超マイペースな工場の新入り工員 辺見薫(早乙女太一)は近所のアパートに住む諸星順(和田正人)とひょんなことから友人となり、彼が入れあげるデリヘリ嬢あずみ(広瀬アリス)を紹介されますが、実は彼女は専門学校時代の同級生とわかり・・。


狭い「世界」の中で生きていて、「世界は繋がってるんだよ」を実感する物語。
諸星くんだけが足立一家と接点ないのね、と思っていたら、ラスト近くになって、義男が万引き騒ぎを起こすスーパーのアルバイト店員が諸星くんで(本業は売れない役者)、そのスーパーには健二の妻もパートで働いているといういきさつが紹介されて、本当によくできた脚本だなと思いました。


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